昼間眠い・夜眠れない原因と対策
昼夜逆転気味となって昼間眠い・夜眠れないという場合。原因を特定してしかるべき対策をしなければ、その状態を抜け出すことはできません。
睡眠障害を抱えている場合、いずれにしてもセロトニン不足という状態に陥っている可能性が高いです。セロトニンは睡眠をつかさどる脳内物質です。
私たちの体の動きは神経によってコントロールされているわけですが、大きく分けてセロトニンともう一つの神経の2つで眠りと活動を繰り返しています。
単純に活動神経が活発になれば眠れなくなります。ただ、セロトニンが不足することによって相対的に活動神経が優位となって眠りにくくなることもあります。
昼間にどんなに体を動かして疲労がたまっていたとしても、それでも夜に眠れないことがあるのですが、そんな時は間違いなくセロトニン不足です。
セロトニンを補うためにはまずは日が出ているときに日の光を浴びることが大切です。後はセロトニンの材料になるトリプトファンという成分をしっかり補給します。
トリプトファンは食べ物を通じて摂取しなければいけないものですが、サプリメントで効率よく補給できますよ。
■ストレスも夜眠れない原因になる
ストレスを抱えることで夜眠れなくなってしまうことがあります。ストレスが不眠とかかわりがあるわけですが、やはりセロトニン不足が絡んでいます。
私たちが精神的・肉体的ストレスを感じると、ノルアドレナリンとかアドレナリンといった脳内物質が分泌されます。ストレスという危機に対抗すべく、気分を興奮状態にする役割があります。
勉強したいときに集中するためには、アドレナリンが活発に分泌された方が良いものの、気分は落ち着かなくてイライラすることが増えてしまいます。
アドレナリンとノルアドレナリンの分泌が活発になりすぎると、逆に心身へ悪影響を与えてしまうため、私たちの体はセロトニンの分泌量を増やすことで、影響を相殺しようと働いてします。
その結果、睡眠に必要なだけのセロトニンが体内で不足してしまい、不眠に陥ってしまうわけです。
ストレスによる不眠を改善するには、ストレスを感じる対象からできるだけ離れることです。運動や趣味でストレスを発散するのでも良いですし、抜本的にストレスを感じる環境や状況から遠ざかるのもいです。
いずれにしても、うつ病などの精神疾患はセロトニン異常が深くかかわっていますから、そうなる前にキチンとした対策をすべきですよ。